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体験談私なりの学校選び4条件 ~私はこうやって大槌高校に出会った~

私なりの学校選び4条件 ~私はこうやって大槌高校に出会った~

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 100校以上ある地域みらい留学校から、どうやって学校選びをしていけばいいのでしょうか?そんな悩みのある方にヒントをくれたのは、京都府京田辺市出身の服部沙良さん(以下、沙良さん)。2025年4月から地元京都の高校ではなく、地域みらい留学を活用して、岩手県立大槌高等学校に進学。ご家族の中には、地域みらい留学をした経験があるお兄さんもいます。勉強は苦手と話す沙良さんが、兄の背中も見ながら、自分自身とも対話をしながら、留学することを決めていった経緯についてお話しを伺いました。

中学校時代は挑戦する意欲や勇気はあまりなかった

―中学校ではどんな日々を過ごしていましたか。

沙良さん クラス内では明るいキャラクターで、みんなとも仲良くできていたと思います。好奇心旺盛で、何事もプラスに捉えていける性格。ただ、なかなか勉強はする気になれなくて。特に中学1年生の頃は、遊んでばかりいましたね。高校進学のこともちゃんと向き合えずにいました。

―勉強以外のことで、頑張っていたことはありましたか。

沙良さん 中学3年生になってから、地域の人とかかわることに関心が湧いて、地元京田辺市の地域おこしをする団体で活動していたことです。兄が留学先の大崎海星高校(広島県)で企画した、サイクリングイベントを見たことがあるんです。そこに参加している地域の方の笑顔を見て、自分自身も地域の人の笑顔をつくることができたらいいなと思ったことが団体への参加背景にあります。そうした活動ができる場所がないか探していた時に、お父さんがこの団体のチラシを持ってきてくれました。

―高校進学を考え出した時はどんな感じでしたか。

沙良さん 兄が地域みらい留学で進学していることもあり、中学1年生のときから、地域みらい留学には関心がありました。でも、当時は挑戦する意欲や勇気はあまりなかったから、行動に移すことが自分には難しそうだと思い込んでいました。自分は地元の高校に行くんだろうなと何となく決めつけてしまっていたんです。中学3年生になって、地域おこし団体で活動をし出してからは、少しずつ自分が変わってきて。挑戦する意欲も高まってきたんじゃないかと思います。

自分なりの条件を決めて、巡り合った大槌高校

―そこから、どのように地域みらい留学することを決めたのでしょうか。

沙良さん 大きな転機になったのは、北海道鹿追町で行われたおためし地域留学(※1)に参加したことです。鹿追での経験が本当に楽しくて、こうしたところで高校生活を送りたいと思えました。当然ながら、最初は鹿追高校に入りたいと考えていましたが、その一方で、改めて「自分でほんまにやりたいことって何なんやろな」と自問自答する時間も増えてきて。家族にアドバイスをもらって、自分のやりたいことができる学校の条件をしっかり決めて学校選びを進めることに。どれか欠けてもいいくらいの気持ちで、いくつかの条件を心の中で設定しました。

沙良さん流 学校選びの条件

●学び・探究:マイプロジェクト活動ができること

→地域の人とかかわりを持ちたくて、学校としてマイプロ推進をしている学校がよかった

●自然・環境:海が近くにあって、雪が降ること

→自分の中での「青春」のイメージが海や雪に対してあったから

●部活動:弓道部があること

→珍しい部活で、かっこいいなと思っていて、チャレンジしてみたいと思った

●住まい:寮生活ができること

→兄から寮生活の話を聞いていて、憧れがあった

―そこから、どのように大槌高校に決めていきましたか。

沙良さん 留学先を決めていくために参考になったなと思うことが、2つあります。1つ目は大阪や東京で開催されていた、対面フェスはとても参考になりました。色んな学校の話を一度に聞くことができたし、実際に学校から生徒が来てくれていて、生徒から直接話が聞けたことでイメージが湧きやすかったです。もう1つは、学校が個別に開催しているオープンスクールやツアー企画です。鹿追・嶺北(高知)・三崎(愛媛)などのキャンプやバスツアーにも参加してみました。色んな学校の話を聞いたり、実際に行ってみたりする中で、一番条件に当てはまるのが大槌高校でした。

不安もあるけど、自分がどれだけ成長できるのかという楽しみのほうが大きい

―いよいよ留学が始まりますが、親元を離れる不安はありませんか。

沙良さん 正直に言えば、不安はあります。もともと寮のある学校を探していましたが、大槌は下宿なんです。生活していく中で、自分でやらないといけないが多くなることに不安を感じています。また、学校内で同級生との人間関係がうまくいくのかというのも心配ですね。

―楽しみなことはどんなことでしょうか。

沙良さん 地域の方々と関わりをもつことが一番楽しみです。新しい人間関係の中で、うまく関係性を築いていけるか不安もある一方で、どれだけ成長できるんだろうというワクワクの方が今は強い。下宿で一緒に生活する予定の同級生とも、すでにLINEで繋がることができていて、下宿生活も楽しみだなと感じます。自炊も今は自分でできるか心配だけど、挑戦してみたい意欲もあるんです。

―送り出しをしてくれるご家族にメッセージはありますか。

沙良さん 離れ離れになることは、本当に寂しいです。私も寂しいし、きっと親も寂しい思いはある。でも、せっかく岩手に行かせてもらうので、興味があることにはどんどんチャレンジできるように頑張ってきます。なので、あたたかく見守っていてください。

(取材:及川 真央 / 編集:小谷 祐介)

(※1)おためし地域留学:2泊3日程度で、地域みらい留学をプチ体験できるプログラムで、地域みらい留学の事務局である地域・教育魅力化プラットフォームが主催する。

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